CEVAは、Dolby Laboratoriesの認定を受けて「Dolby Mobile」を自社のネイティブ32ビットDSPコア「CEVA-TeakLite-III」に搭載、提供することを発表した。

Dolby Mobileは、ポータブル機器において高機能・高品質なオーディオ体験を提供する技術。簡単かつ柔軟に搭載できるよう設計されているため、デバイスメーカーは、フル5.1チャネルのHDオーディオ、モバイルサラウンド、ナチュラルベースなどの多彩なオーディオ設定を多数利用することが可能となる。

これらの機能の多くは、モバイル機器上でリアルタイム処理が求められるDSP集約型のオーディオ・ポスト処理技術を必要とし、また、効果的な実装のためのDSPベースのオーディオ・プロセッサ・アーキテクチャが必要となるため、同DSPベースでのシステムを用いた場合、CPUベースのシステムに比べ、消費電力は最大で5分の1まで削減することが可能になると同社では説明している。

なお、この第3世代Dolby Mobileの提供は、CEVA-TeakLite-III開発キットを用いることで実現されるもので、CEVAのカスタマには、モバイルオーディオ・プロセッサの設計サイクル全体を合理化するハードウェアおよびソフトウェアのシリコン実証済みソリューションが提供されることとなる。