計測機器ベンダ大手Agilent Technologiesの日本法人であるアジレント・テクノロジーは、産業用高速デジタル画像インタフェースの新規格「CoaXPress」の電気特性評価向け測定システム「CoaXPress電気特性評価ソリューション」を発表した。

同ソリューションは同社日本法人のアジレント・テクノロジーの電子計測本部アプリケーション・エンジニアリング部で開発したもの。CoaXPressは、日本インダストリアルイメージング協会(JIIA)が産業用高速デジタル画像インタフェースとして策定したもので、2011年3月に国際標準規格として認定されている。

CoaXPressは、高速信号伝送と長距離信号伝送を特長としており、1本の75ΩBNCケーブルにより最大6.25Gbpsで40mの信号伝送を実現するほか、伝送レートを落とせば、100m超の信号伝送も可能なマシンビジョンインタフェースとなっている。

同ソリューションは、低ノイズフロアが特長の同社オシロスコープ「Agilent Infiniium 90000Aシリーズ」、およびミドルレンジ・オシロスコープ「Agilent Infiniium 9000Aシリーズ」をベースとして開発されており、正確かつ再現性の高い測定を実現することが可能。また、測定に必要な変換パッドやバイアス・ティーでの信号の減衰をソフトウェアで自動的に補正するため、容易に正確な測定を行うことができるようになっている。

さらに、自動測定ソフトウェアを活用することで、測定にかかる作業時間を短縮することができるほか、測定結果はグラフィカルで表示でき、HTML形式のレポートの自動生成も可能となっている。

なお、販売価格はデバイス(カメラ)評価ソリューションが約1378万円(税別)、ホスト(フレーム・グラバー)評価ソリューションが約414万円(税別)となっている。

「CoaXPress電気特性評価ソリューション」は同社のオシロスコープをベースに開発された