台湾MediaTekは6月22日、QZSS、GPS、SBASを利用した測位に対応したGPSソリューション「MT3339」を発表した。

6月22日よりアラートフラグが解除された準天頂衛星「みちびき」(QZSS:Quasi-Zenith Satellite System)の衛星信号に対応するもので、-165dBmのトラッキング感度を持ち、都市圏で衛星信号を追尾しつつ、その追尾にかかる電力を20mW以下に抑えることが可能な製品。準天頂衛星は、3機の衛星を組み合わせた日本およびアジア・オセアニア地域で受信可能な地域航法衛星システムで、QZSS、GPS、SBASを組み合わせることで、スタンドアロンGPSと比べて、測位精度を向上させることが可能。

また、同社独自技術「AlwaysLocate」を採用しており、最小限の消費電力3mW以下で測位を行うことができるため、同社では携帯機器用アプリケーションにも対応可能としている。

さらに、パワーマネジメントユニット、リセット回路、低雑音増幅器、フラッシュメモリを統合し、トータルソリューションのコストおよびレイアウトサイズの低減が可能であり、外部受動部品8点で測位システムを構築することが可能だという。

なお、同製品はすでにカスタマに向けて提供を開始しているという。

MT3339を搭載した測位リファレンスボード。右の青い丸の左となりのチップがMT3339。コアにはARM7を搭載している