米Googleは4月27日(現地時間)、Androidアプリ版「Google Docs (Googleドキュメント)」の提供を開始した。Android Marketから無料で入手できる。動作要件はAndroid 2.1以上。

モバイル版のGoogle Docsは、これまでWebアプリのみで提供されてきた。長い間、機能がドキュメントの閲覧に限られていたが、昨年11月にドキュメントエディターが実装され、ドキュメントの作成・編集も可能になった。

モバイルブラウザを通じてGoogle Docsの基本機能を手軽に利用できるWebアプリ版に対し、Androidアプリ版はドキュメントの作成・編集、アップロード、共有などGoogle Docsの主要機能を網羅し、それらがスムースに動作する。ホーム画面には「All Items」「Collections (コレクション)」「Starred (スター付き)」「Documents」「Images」などが並び、右上に検索ボタンが用意されている。これらがきびきびと切り替わり、Webアプリ版よりも素早くアイテムをフィルタリングして、目的のドキュメントにたどりつける。

ホーム画面(左)、各アイテムから簡単に共有を設定できる

Google Docsアプリをインストールすると、Docsウイジェットを追加できるようになる。ウイジェットには、新規作成、カメラ機能、スター付きアイテムに直接アクセスするボタンが並ぶ。

Androidの様々な機能との連係も特徴の1つだ。例えば、ドキュメントやフォルダの共有機能がAndroidのコンタクトと連係する。各アイテムやフォルダの右横にあるアイコンをタップして「Share」を選択し、あとはコンタクトから共有する相手を選ぶだけで簡単に共有を設定できる。

新規作成は、Document、Spreadsheet、Document from Photo (写真からドキュメント)の3つ。Document from Photoを選択するとAndroidのカメラ機能が起動する。撮影した写真はドキュメント形式でGoogle Docsにアップロードされ、画像内に印刷された英語が写っていれば、OCR機能が自動的に抽出してくれる。

Docsのイメージ機能で撮影した写真に印刷された英語が写っていると、OCR機能が自動的に読み取ってくれる