Firefox web browser - Faster, more secure & customizable |
Firefox 4のUIは従来のUIから大きく変わることになる。ほかの主要ブラウザがそうであるように、UIの合理化と簡素化を進め、よりシンプルで扱いやすく、そしてコンテンツのレンダリング領域を最大限に広げるものへ変更となる。Visualizing Firefox 4 Beta Usage « Blog of Metricsにおいて、こうしたUIの変更がFirefoxユーザにどのように受け止められているかが報告されている。報告されているのは次の3つのUIに関するユーザの動向と、初心者、中級者、上級者によるUI操作の違いなど。
- Taps on Top - Chromeと同じようにタブをもっとも上部に配置するデザイン。タブの中にアドレスバーやナビゲーションバーを配置する。
- メニューボタン - 従来のメニューを単一のメニューボタンに統合したデザイン。Firefox 4の中ではもっとも大きなデザイン変更のひとつとなる。
- 新規タブボタン - タブを新しく作成するボタン。これまであまり使われていなかったが、ほかのUIのシンプル化にともなって新規タブボタンの利用動向がどう変わるのかを調査。
調査の結果そのものはFirefox Heatmapにおいてヒートマップとして公開されている。
Visualizing Firefox 4 Beta Usageで報告されている内容は次のとおり。
- Tabs on Top - 92%のユーザがほとんどのケースでTabs on TopのUIをそのまま使っている。
- メニューボタン - 29.7%のユーザが従来のメニューへ戻している。割合が大きいが、これはFirefox 4 Betaに導入されたメニューボタンがまだ不完全で、ダウンロード、新規タブ、プライベートブラウジングを開始、などの項目が用意されておらず、従来のメニューバーを表示する必要があったためだと説明がある。
- 新規タブボタン - 少なくとも88%を超えるユーザが一回は新規タブボタンをクリックしている。これはボタンメニューとカスタムツールバーから新規タブの項目を消したために、新規タブボタンをクリックする必要がでてきたために起きた変化だとみられる。以前の調査では12%しか新規タブボタンを使っていなかった。
- スキルの違いとUI - 初心者は有名なショートカットであってもUIの方を使う傾向がある。アドレスバーや検索バーでGoボタンを使うことを好んでいる。一方、上級者ユーザはロケーションバーをよく使い、そしてよく検索を実施している。タブスクロールボタン、タブ一覧、RSSアイコン、サイト情報表示ボタンなどもよく使っている。
こうした調査結果がダイレクトにFirefox 4 UIの変更に反映されるわけではないが、こうしたデータを加味しながらFirefox 4の最終的なUIへ向けた調整が実施されることになる。