東芝は7月12日、米The Shaw Groupおよび米Exelon Nuclear Partnersと、サウジアラビアで新規に建設が予定されている原子力発電所(原発)について、共同提案を行うことで合意し、契約を締結したことを発表した。

サウジアラビアは、2010年4月に研究機関の「アブドラ国王原子力・再生エネルギー都市(King Abdullah City for Atomic and Renewable Energy:KACARE)」が設立されるなど、原子力発電所に関する関心が高まっている関係もあり、東芝では米国企業2社とサウジアラビアに対する提案体制を共同で整えることで、同国での原子力発電所の受注を目指す方針としている。

3社が共同で提案する原発の炉型は、日本における建設・運転実績があり高い信頼性を有する、ABWR(改良型沸騰水型原子炉)を予定するが、加圧水型原子炉(PWR)であるWestinghouse Electricの「AP1000TM」 についても選択の可能性があるという。

なお、Shawは各種プラントの設計、建築などを行うエンジニアリング会社であり、一方のExelonは発電事業を手がけている。このため、東芝およびShawが機器の設計・調達・エンジニアリング・建設、Exelonが運転関連サービスを担当する予定となっている。