Firefox web browser - Faster, more secure & customizable

Firefox 4: fast, powerful, and empowering » beltznerにおいて次期Firefoxのプランが発表された。2010年11月あたりでのFirefox 4.0リリースを目指す。発表された内容はあくまでも計画であり、リリース時期も内容も変更される可能性がある。Mozillaは早い段階で次期リリースの計画を発表し、コミュニティに対して広く協力を求める方法を採用しており、こうした時期での計画発表が実施される。

もともと過渡的なUIの変更、プロセスプラグインの導入などを目処にFirefox 3.7のリリースが計画されていたが、テーマの制作と洗練により多くの時間が必要であること、Firefox 3.6.4で必要な機能をマージしたことなど状況の変更を受けて、次期リリースが4.0へと変更されたという。

Firefox 4における主な目標は次のとおり。

  • 高速: Firefoxをすばらしく高速なブラウザにする
  • 強力: HTML5やそれ以降の新しいWebスタンダード技術を取り込む
  • 自由: ブラウザ、データ、Webエクスペリエンスのすべてをユーザが制御できるようにする

目標達成の具体的な内容は次のとおり。

  • よりシンプルで簡潔、直感的で素早く扱えるUIの実現
  • ログイン・ログアウトを管理する統一されたUIの提供
  • 新しいエクステンション管理UIとテーマUIの提供
  • HTML5/CSS3/Web Sockets/PushState/フルスクリーンの提供
  • Firebug/リモートJavaScriptデバッガ/Web Console/Web Inspectorの提供
  • JaegerMonkeyによる高速JavaScript実行の実現
  • 64ビットサポート/マルチスレッドやマルチコアに関する性能の改善
  • Contect Security Policy対応/CSSプライバシ問題への対策
  • Direct2Dを使ったハードウェアレンダリング機能の活用
  • マルチタッチサポート

一部の実験的または取りかかったばかりの取り組みを除き、現在進められている主な取り組みをほとんど取り込んだリリースにするといった内容のようだ。Firefoxの利用者は初心者ユーザから上級ユーザ、Webデベロッパまで多岐にわたる。Firefox 4はこうしたレベルも使用目的も異なるどのユーザに対してもさまざまな改善を提供することになるとみられる。

強制アップグレードや積極的な開発計画もあり、WebデベロッパにとってChromeが魅力的な選択肢になりつつある。しかしこれまで開発してきた資産などもあり、開発にはFirefoxを使いたいという根強い人気もある。JavaScript実行速度の改善や最新機能の取り込み/開発ツールのマージなどはWebデベロッパが熱望している機能であり、今後の進展が注目される。