日本アイ・ビー・エムは4月15日、同社のCPU「POWER7プロセッサ」に対応したブレードサーバ「IBM BladeCenter PS Expressモデル」3モデル、OSと開発環境の最新版を発表した。

POWER7プロセッサ対応が発表されたブレードサーバは「BladeCenter PS700」、「同 PS701」、「同 PS702」。それぞれ4コア、8コア、16コアと、搭載コア数が異なる。

PS700は、従来の1ソケットのブレードサーバより約3倍に性能が向上しており、ソフトウェアのライセンス費用も約67%削減できる。PS701はブレードを2枚接続することでPS702へアップグレードでき、ワークロードの増加に伴って16コアのSMPシステムとして利用可能だ。PS702はSun Blade T6340と比較して225%、HP Integrity BL860c Bladeと比較して188%、それぞれ高速であることが業界標準ベンチマークで実証されたという。

価格は、BladeCenter PS700が92万8,100円、BladeCenter PS701が126万4,300円、BladeCenter PS702が252万8,800円となっている(税別)。

IBM BladeCenter PS700(左)と筐体に搭載されたPS701とP702(右)

また、Power Systems上で稼働するOSに「IBM i」の最新版「IBM i 7.1」が加わる。同版では、XML形式の文書の格納や検索、災害対策のための遠隔地でのバックアップが可能になっている。また、SSDが追加されるとデータへのアクセス頻度を分析し、高速なデータ転送が必要なデータを自動的にSSD上へ配置することで、システム全体のスループットを最大化する。

そのほか、「Rational Developer for Power Systems Software」と「IBM Rational Development Studio for i V7.1」もPOWER7に対応した。価格は、前者がRPG版で1ユーザー当たり12万3,000円からで、後者が1ユーザー当たり12万8,700円から(いずれも税別)。