米Texas Instruments(TI)の日本法人である日本テキサス・インスツルメンツは、医療用超音波診断装置向けに、8チャネルの電流制御が可能な送受信(T/R)スイッチを統合したアナログIC「TX810」を発表した。現在サンプル出荷中で、量産出荷は2009年12月を予定。単価は1,000個受注時で6.00ドルとしている。

T/RスイッチIC「TX810」の外観イメージ

同製品は、1パッケージ内に8チャネルを内蔵したことにより、個別部品構成のソリューションと比較して、基板実装面積を50%、T/R回路のアーキテクチャ次第では75%の縮小が可能。

また、8チャネルのすべてに保護用のダイオード・ブリッジとクランプ・ダイオードを内蔵しており、超音波システムの送信部で発生する高電圧パルスから受信用電子回路を保護することが可能だ。

さらに、バイアス電流が3ビットインタフェース経由で7mAまでの範囲でプログラムが可能なほか、消費電力を低減するパワーダウン・モードを内蔵している。

なお、入力対出力の信号品質を保つための挿入損失は400Ω負荷で、0.9 dB(7mA バイアス電流)、および、1.3dB(1mA バイアス電流)となっている。