総務省と厚生労働省が「テレワーク試行・体験プロジェクト」の参加者を募集している。12月4日まで企業および地方公共団体を対象に申請を受け付ける。

同プロジェクトは、テレワークを行ったことのない企業や地方公共団体を対象に、総務省と厚生労働省が提供するシステムにより、参加企業の社員や職員がテレワークを試行/体験できるというもの。参加者は日ごろ使用しているパソコンやネットワーク、アプリケーションなどの社内環境に自宅など社外から接続し、作業を行うことができる。

具体的には、参加者に対して個人専用USB型の認証キーを配布。これを利用して、手元の端末からインターネット経由で社内の業務用端末やシステムにセキュアに接続し、パソコン画面のデータのみを転送し、作業を行うことができる。その他希望により、IP網による内線電話サービスやWeb会議サービスも提供する。

政府は2007年5月に策定した「テレワーク人口倍増アクションプラン」で、国内におけるテレワーク人口を2010年までに就業者人口の20%にすることを目標に掲げている。同プロジェクトは2007年度以降毎年行われているが、2009年度は参加企業100社程度を募集。実施期間は2009年10月から2010年1月の予定で、1社あたりの参加者数は最大20名としている。