米Intelは8月28日(現地時間)、2009年第3四半期(7-9月期)決算の売上予測を上方修正した。7月15日に発表された第2四半期決算の時点では85億(±4億)ドルとしていたものを、今回の発表で90億(±2億)ドルとしている。なお、グロスマージンは53(±2)%で変化していない。今回の修正の理由についてIntelでは「予想より強い需要」と説明する。なお、第3四半期決算の発表は10月13日を予定している。

2008年は顧客企業らの在庫整理による需要低迷に苦しんだIntelだったが、その後の在庫状況改善による受注増で業績が急回復しており、Windows 7やSnow Leopardリリースという好材料もあってか2009年下半期に向けてかなり強気の見通しを立てている。今回の業績上方修正はこうした見通しが正しいものであることを強くアピールするための材料となるだろう。だが一方でMicrosoftは同時期に発表した決算でPC需要の低迷と企業投資抑制によるエンタープライズでの不調の影響の大きさを訴えている。つい2日前に決算を発表したばかりのDellも、減収減益で不調を訴えつつもコンシューマ市場の回復がエンタープライズでの不調をカバーしている状態を報告しており、Intelの次の決算にどのような形で影響が現れてくるのかに注目したい。