日本ユニシスは6月2日、オープン系システムサービスの体制をより一層強化すべく、システム基盤「AtlasBase」を発表した。同基盤では、オープン系システム開発のためのフレームワークを提供する。

AtlasBaseは、同社が企業システム構築で蓄積してきた実績のあるアプリケーションフレームワーク・開発標準とシステムインフラストラクチャ層の知的財産を統合し、体系化・標準化を強化したもの。

AtlasBaseは実際に同社グループが提供するシステムに活用されており、2008年度は同社が手がけた大・中規模オープン系システム構築プロジェクトの約40%に適用されている。AtlasBaseが具体的に活用されたシステムは、Javaベースの金融系決済システム、流通系ECサイト、SaaSアプリケーションなど。

カバー領域は「システム共通機能領域」と「インフラストラクチャ領域」の2つから構成される。システム共通機能領域はJava EEと.NET Frameworkをベースに規定されており、アプリケーションを開発するためのフレームワークと開発標準を提供する。インフラストラクチャ領域はOSから基盤ソフトまでの製品を規定し、インフラストラクチャ構築時の設計方法、構築ノウハウを提供する。開発標準として、2つの領域に関する開発支援ドキュメントが提供される。

AtlasBaseの発表に伴い、AtlasBaseコンピテンスセンターが設立された。同センターは、Javaアーキテクト、.NETアーキテクト、基盤アーキテクト・データベーススペシャリストを中心に構成される。

「AtlasBase」の構成図