日立製作所ならびに日立ビークルエナジーは、現在の量産している車載用リチウムイオン電池に比べ、出力密度が1.7倍向上となる4,500W/kgを実現するリチウムイオン電池を開発、2009年秋より国内外の自動車メーカーにサンプル出荷を開始することを発表した。

新たに開発された第4世代リチウムイオン電池のスペック

第4世代品となる同電池は、電池の内部抵抗を低減するために、(結晶制御などの)最適な粒子設計を施したMn系の新規正極材料を採用したほか、電極の薄膜化、大面積化。日立独自となる電極からの効率的集電方法の実現、および通電パスの最短化を可能とした電池構造の適用による電池内部での電流経路の低抵抗化により、世界最高クラスの出力を実現した。

各世代のリチウムイオン電池の出力エネルギー密度の変遷

すでに同社では、出力密度2,600W/kgの第2世代リチウムイオン電池を60万セル以上出荷しているほか、出力密度3,000W/kgを実現した第3世代リチウムイオン電池も2010年から本格量産を開始する計画。

第2世代から第4世代品までの各種性能比較

なお、第4世代品について日立では、これまでの市場実績を通じて、蓄積したモノづくりの技術や顧客からのフィードバックを結集し、量産面および品質面で高い信頼性を有しているとしている。