セイコーエプソンとソニーは3月11日、中・小型液晶ディスプレイ事業分野での提携に向けて協議を開始することに合意したと発表した。

発表によると、今回の提携には、エプソンの中・小型液晶ディスプレイ事業資産の一部をソニーへ譲渡することも含まれるという。両社は、法的拘束力を有する契約を2009年6月末に締結することを目標に協議を進めていくとしている。

エプソンは3月11日に業績予想を下方修正。平成21年3月期(平成20年4月1日~平成21年3月31日)で1000億円の赤字になるとの予想を示し、中期経営計画において「半導体事業」「中・小型液晶ディスプレー事業」を収益化が困難な事業と位置づけていた。半導体事業については拠点の集約を発表。中・小型液晶ディスプレー事業では、「あらゆる選択肢を検討し、早急に事業の方向性の結論を出していく」としていた。