独Infineon Technologiesは、第2世代LTE向けRFトランシーバ「SMARTi LU」のサンプル出荷を開始したことを発表した。また、3G向けRFトランシーバファミリ「SMARTi UE」の第3世代品となる「SMARTi UEmicro」も併せて発表した。こちらはサンプル出荷を2009年第2四半期に、量産出荷を2009年末に開始する予定。

SMARTi LUは、1チップRFトランシーバで、DigRFデジタル・ベースバンド・インタフェースにより3GPPのRel.7とRel.8に準拠した2G/3G/LTE機能を提供する。クアッドバンドGSM/EDGEにより、最大6つの3G/LTEバンドに同時対応が可能なほか、LTE FDD class 4(下り:最大150Mbps、上り:50Mbps)、MIMO Rxダイバシティ(2Rx + 1Tx)、HSPA+、HSPA、WCDMA、GSM/GPRS/EDGEなどの機能を搭載している。

複数のファウンドリの提供する標準的な65nm CMOSプロセスで製造が可能だ。

一方の、SMARTi UEmicroは、3G市場の低価格帯を対象とした1チップ2G/3G CMOS RFトランシーバ。従来のSMARTi UEの廉価版で、DigRF v3.09による後方互換のハードウェア/ソフトウェア・インタフェースを備えている。外部ローノイズアンプ(LNA)が不要で、Rxフィルタなしのシンプルな共通帯域を使用するRFフロントエンドを備えており、WCDMAバンドとデュアルバンド/クアッドバンドGSM/EDGEに対応する。そのため、デュアルバンドWCDMA/EDGEに対応したRFシステムの総部品コスト(e-BoM)を6.50ドルで実現するという。