エスエムジーは24日、Javaシステム品質診断/改善ツール「ENdoSnipe 3.5」を発売した。ライセンス価格は69万円(保守料込み)。

ENdoSnipe 3.5は、6月27日に発売した「ENdoSnipe 3.4」にスレッドのブロックやメモリリークといった解析が難しい問題の診断や解析の効率化といった機能強化を行ったもの。また、サポートサイトが公開され、ライセンス管理や最新情報の提供が行われる予定だ。

ENdoSnipeは、Javalin(JAVA Extensible Logging Infrastructure)テクノロジにより、ソースコードを一切変更することなく、アプリケーションの実行情報(ログ)を詳細に取得するもの。ログ取得に伴うパフォーマンス低下は2 - 3%に抑えられ、従来のプロファイラやデバッガのように致命的なパフォーマンス低下が発生しないのが特徴だ。なお、取得した情報は、シーケンスダイアグラム化できる「ArrowVision」や性能問題を可視化できる「PerformanceDoctor」、およびボトルネックを監視する「BottleneckEye」の3つの機能によって解析できる。

ArrowVisionでは、リバースエンジニアリングによるシーケンスダイアグラムとは異なり、メソッドの実行時間や実行スレッドの認識など、アプリケーションの実行時にしか分からない情報が得られるほか、Javaシステムの内部だけでなく、ネットワークやDBMSの内部処理もひとつのシーケンスダイアグラム上にまとめて表示できる。

PerformanceDoctorでは、予期せぬ例外の発生やデータベースのテーブル・フルスキャンを引き起こすSQLをログから自動的、かつ即座に検出できる。

BottleneckEyeでは、取得したログからクラス図を自動生成し、監視対象アプリケーションの構造を見える化できる。次にボトルネックを自動検出してその箇所をクラス図の上で点滅させることで通知する。