GWT+Jackrabbit+JBossで作成されたWebベース文書管理ツール「OpenKM 2.0」

OpenKMプロジェクトは8日 (米国時間)、Webブラウザを利用したオープンソースの文書管理ツール「OpenKM 2.0」をリリースした。Javaランタイム環境としてJDK 1.5が導入済の環境に対応、クライアント側にはInternet ExplorerやFirefox、OperaやSafariといった主要なWebブラウザの動作が確認されている。

今回のリリースは、2007年1月公開のバージョン1.0以来のメジャーバージョンアップ版。使用するフレームワークは、GWT 1.4.61とJackrabbit 1.3.3に更新された。機能面では、静止画 / 動画などマルチメディアコンテンツのプレビューに対応したほか、作成者や変更日といったメタデータを利用したファイル検索を新たにサポートしている。フォルダをZIPファイルとしてダウンロードするなど、アーカイブ機能の強化も行われている。

OpenKMは、Ajaxベースの文書管理ツール。Googleが開発 / オープンソース化したWebアプリ開発フレームワーク「Google Web Toolkit (GWT)」のほか、J2EEアプリケーションサーバの「JBoss」、多種類のコンテンツの階層的な管理を可能にするフレームワーク「Apache Jackrabbit」を利用して開発されている。プレインテキストやPDFのほか、MS-Office 2007やOpenOffice.org (ODF)、MP3やJPEGなど多数のファイルフォーマットに標準対応するほか、MIMEタイプを定義すれば追加も可能。