Pyro Kompressor HD

フォーカルポイントコンピュータは、AVI、DirectShow、QuickTimeなどのビデオデータをMPEG-2またはH.264形式に高速エンコードできる、プロユーザー向けHD対応ハードウェアエンコーダ「Pyro Kompressor HD」を、4月下旬から発売すると発表した。当初はWindows XPのみの対応だが、Mac OS X v10.5にも2008年5月に対応予定。

同製品には、1TOPs(テラオペレーション/秒)を実現する336個のRISCを搭載したパラレルプロセッサが採用されている。これにより、Dual Core 3GHz、Windows XPの環境で非圧縮HDのAVIファイルをHD MPEG-2にエンコードした場合、ソフトウェアエンコードと比較して最大8倍の高速エンコードが可能になるという。

Blu-ray DISC、DVD、ストリーミング放送、映像アーカイブ、IPTV、VOD (Video On Demand)などで使用するためのMPEG-2/H.264エンコード作業を高速化でき、ビデオ編集やコンポジション作成、特殊効果作成中での圧縮テストも効率良く行える。

エンコードは、あらかじめBlu-ray用などの設定がプリセットされた付属の専用ソフト「Pyro Kompressor」から以外にも、Adobe Premiere Pro CS3、Adobe After Effects CS3からダイレクトにエンコードすることも可能。編集・合成後にレンダリングしてムービーを1つのファイルにする必要がなく、確認したい部分だけをエンコードし、エンコード結果をチェックすることもできる。また、指定したフォルダにビデオファイルが保存されると、自動的にエンコードを行うウォッチフォルダ機能も搭載し、DVD制作などの一連の作業の効率化を図れる。

製品仕様は、対応スロットがPCI-Express x4/x8/x16レーン(非グラフィック)1スロット。ボードサイズは6.5cm×12cmでロープロファイルファンを搭載している。システム要件は、対応OSがWindows XPまたはMac OS X v10.5(2008年5月対応予定)、CPUが最低Dual Core、メモリが最小2GBとなっている。価格はオープンプライスで、同社のオンラインショップ「Focal Store」では49万8,000円。同オンラインショップにて先行予約の受付も行われている。