シマンテックは、バックアップソフトウェア「Symantec Backup Exec 12」、および障害復旧ソフトウェア「Backup Exec System Recovery 8」を発表した。いずれも出荷開始は4月15日の予定。

発表された2製品は、どちらもWindows Server 2008に対応し、マイクロソフトからWindows Server 2008対応の認定ロゴを取得している。

今回シマンテックからは、Windows環境におけるセキュリティや管理の基盤を提供する製品群として「Symantec Solution for Windows」も発表された。具体的な製品というよりは、同社のWindows対応のエンタープライズ向け既存製品を大きく括る名前と考えられるものだ。Backup Exec 12およびSystem Recovery 8もSymantec Solution for Windowsに含まれる。

同社は、今後もSymantec Solution for Windowsを継続的に強化し、Windows製品全バージョンをサポートする方針で、Windows Server 2008にも20製品以上が対応する予定。

シマンテック ソリューション&プロダクトマーケティング部 リージョナルプロダクトマーケティングマネージャー 藤盛秀憲氏

製品説明を行った同社のソリューション&プロダクトマーケティング部 リージョナルプロダクトマーケティングマネージャーの藤盛秀憲氏は、現在のIT部門が抱える問題として「悪意ある脅威、人的エラー、インフラストラクチャ障害、自然災害」の4種を挙げ、「Windows環境におけるこれらの問題に対するソリューションとして"管理""セキュリティ""復旧"を実現する」ことが、Symantec Solution for Windowsの狙いだと位置づけた。

Backup Execは、エンタープライズ向けのWindows対応バックアップ製品として高い評価を得ており、Backup Exec 12はその最新バージョン。Windows Server 2008環境でオープンファイルを含む完全なバックアップを作成するために不可欠となるVSS(Volume Shadow Copy Service)スナップショットも統合され、バックアップのパフォーマンスも向上したという。

価格は、「Backup Exec for Windows Servers」が15万4,200円、Small Business Server向けの「Backup Exec for Windows Small Business Servers Standard」が9万2,200円など。

Backup Exec System Recovery 8は、サーバの迅速な復旧を実現するイメージバックアップシステムの最新バージョン。Backup Exec 12と同様にVSSスナップショットに対応する。仮想化環境への対応も強化され、作成された"リカバリ・ポイント"を仮想環境に変換する「P2V」(Physical to Virtual)、仮想環境を物理システムに変換する「V2P」ではVMware ESX Server、VMware Server/ワークステーションに加え、Microsoft Virtual Serverにも対応する。VMwareとMicrosoft Virtual Serverの仮想環境を相互に変換することも可能。

価格は、Backup Exec System Recovery Server Editionのサーバ単位ライセンスで18万7,200円。