日本エフ・セキュアは15日、SaaS(Software as a Service)をセキュリティに応用した新製品「F-Secure ビジネスセキュリティ」を3月1日に販売開始すると発表した。

「F-Secure ビジネスセキュリティ」は、セキュリティソフトウェアと管理ポータルを組み合わせた、SaaS型のセキュリティソリューション。セキュリティ機能を、同社がネットワークを通じてSaas形式のサービスとして提供し、ユーザのソリューションは同社が保守を行うため、セキュリティ管理のためのハードウェアやソフトウェアが不要となるのが特長だ。同社が提供するサービスポータルを利用するため、初期コストが不要で、プッシュインストール等によりインストールも簡略化される。

同サービスでは、ノートPCをはじめ、デスクトップPC、各種サーバ、ワークステーションを、ウィルスやスパイウェア、トロイの木馬、ルートキットなどの脅威から保護。ソリューションには、ファイアウォール、侵入防止、アプリケーション制御、スパム制御が含まれている。セキュリティ管理はWebベースのサービスポータルを通じて一元的に行うことができ、設定や監視などの簡単に操作できる。全自動で動作するため、ユーザはソフトウェアのアップデートやパターンファイルの更新、管理サーバのメンテナンスを気に掛けることなく、ITセキュリティを確保し、最小限のリソースで24時間のサービスを受けることができる。

システムインテグレータやアウトソーサ、サービス事業者は、同サービスを利用して、エンドユーザにインストレーションサービスや、状態監視サービス、遠隔保守サービス、サポートデスク、レポートサービスなどさまざまなセキュリティサービスを提供することも可能だ。一方、エンドユーザは、ITセキュリティの専門家によるサービスを受けることにより、自社のコアビジネスに専念できるのがメリット。

動作プラットフォームは、ワークステーション版がWindows 2000/XP/Vista(32bit)、サーバ版がWindows 2000/2003サーバ(32bit)。1ユーザあたりの価格(年額)は、1 - 24ユーザで6,600円、25 - 49ユーザで6,000円、50 - 99ユーザで5,400円、100 - 249ユーザで4,800円、250ユーザ以上で4,200円(各税別)と、1契約あたりのユーザ数に応じて異なる。