米Googleは10月9日 (現地時間)、ビデオコンテンツ配信を統合したAdSenseプログラム「Video Units」を発表した。

Video Unitsは、YouTubeコンテンツパートナーが提供するビデオと共にAdSense広告を配信するサービスだ。挿入される広告はテキストとコンパニオンの2種類。テキスト広告はビデオが再生されている画面の下部20%を使ったスペースで表示される。ビデオコンテンツの一部を広告が覆う形になるが、視聴者による非表示が可能。また表示広告のスキップやバックなども行える。コンパニオン広告は、ビデオ再生画面の上に常時表示されるバナー広告だ。視聴者が表示をコントロールすることはできない。

Video Unitsを掲載するサイトオーナーはAdSenseセットアップで、自身のサイトに合うようにプレーヤーの色やレイアウトをカスタマイズできる。ビデオについては特定のカテゴリーやコンテンツプロバイダーを選べるほか、サイトの内容に合ったビデオの自動配信を選択できる。現時点では配置できるVideo Unitsは1ページに1つまで。ビデオと共に配信される広告は、サイトの内容とビデオの両方に関連したものになる。広告がクリックされると、新規ウィンドウまたは新規タブで広告主のサイトが開く。広告主はCPCまたはCPMに応じて広告料を支払い、その収入の一部がコンテンツプロバイダーとサイトオーナーに分配される。

10月9日時点でVideo Unitsが提供されているのは米国内の英語サービスのみだ。TV Guide Broadband、Expert Village、Mondo Media、lonelygirl15、Extreme Elements、Ford Modelsなどが、ビデオコンテンツプロバイダーになっている。Googleは今後数カ月をかけて、対応コンテンツの種類を増やすなどプログラムの拡大を進めるとしているが、他の言語への対応についてはスケジュールを明らかにしていない。