Europaでインストール可能なプラグイン

Eclipse 3.2で提供されていたCallisto(Eclipseプロジェクトで開発されている各種プラグインを一括インストールするためのアップデートサイト)だが、3.3ではEuropaという名称になっており、以下のプラグインをインストールすることができる。

表 1: Europaアップデートサイトからインストール可能なプラグイン

プラグイン 説明
CDT(C/C++ Development Toolkit) C/C++用の開発環境
BIRT(Business Intelligence and Reporting Tools) BI/レポーティング(帳票出力)のためのプラグイン
ECF(Eclipse Communication Framework) Eclipse上でネットワークを介したコラボレーションを実現するためのフレームワーク
GEF(Graphical Editing Framework) Eclipseでグラフィカルなエディタを作成するためのフレームワーク
EMF(Eclipse Modeling Framework) Eclipseでモデル駆動開発を実現するためのフレームワーク
DTP(Data Tools Platform) データベース開発のためのプラグイン/プラットフォーム
AJDT(AspectJ Development Tools) AspectJ用の開発環境
DLTK(Dynamic Languages Toolkit) 動的言語向けプラグインのためのツールキット(Ruby、Tcl用の開発環境を含む)
Mylyn Eclipseでタスク指向のUIを実現するためのプラグイン
STP(SOA Tools Platform) SOA関連のツールを提供するプラグイン/プラットフォーム
DSDP(Device Software Development Platform) 組み込み開発向けのプラグイン/プラットフォーム
WTP(Web Tools Platform) Web開発用のプラグイン/プラットフォーム(JSF、EJB3/JPA用のプラグインも含む)
TPTP(Test & Performance Tools Platform) テストや性能関連のプラグインのためのプラットフォーム(プロファイラ、ログアナライザなどのツールを含む)

図 41: Europaアップデートサイト

見ての通り、Eclipse 3.2のCallisitoアップデートサイトと比べるとインストール可能なプラグインが大幅に増えており、既存のプラグインもEclipse 3.3にあわせてバージョンアップされている。

なお、GUIアプリケーション開発用のVisual Editorは開発が停滞しておりEuropaアップデートサイトには含まれていない。Eclipse標準のGUIビルダとして期待されているだけに今後の動向を見守りたいところだ。また、CVSに代わってバージョン管理システムの標準となりつつあるSubversionがEclipse 3.3で標準ではサポートされていないのは残念なところだが、Eclipse.orgではSubversiveというSubversionクライアントプラグインがインキュベーション中だ。将来的にはEclipseの標準機能として提供されるようになるかもしれない。

次ページ以降では、Europaアップデートサイトからインストール可能なプラグインの中でも特に注目のプラグインについて少し詳しく見ていきたい。