Internet Explorer 11はバージョン11.0.7に更新されている。Windows 8.1のInternet Explorer 11はバージョン11.0.4(2014年3月末時点)のため、若干の更新が加わっていると思われる。曖昧な表現になるのは、実際に確認してみるとメニュー項目や動作に差が生じないためだ(図26~27)。

図26: Windows 8.1 Update上のInternet Explorer 11。バージョンが「11.0.7」に更新された

図27: Windows 8.1のInternet Explorer 11は、バージョンが「11.0.4」だった

以前のアナウンスでは、企業など古いイントラネットなどWindows 7+Internet Explorer 8で環境構築したサイトが多いため、新たにInternet Explorer 8互換モードとなる「エンタープライズモード」をリリースすると述べていた。だが、Windows 8.1 Proからアップデートした環境では項目すら見つからない。そこでWindows 8.1 Enterprise環境を構築し、Windows 8.1 Updateを適用してみたが、結果は同じだった(図28)。

図28: Windows 8.1 EnterpriseにWindows 8.1 Updateを適用した状態。これでもInternet Explorer 11に<エンタープライズモード>は現れなかった

Escrow(エスクロー)バージョンを適用した英語版では、<Tools>メニューに<Enterprise Mode>が用意されており、有効にするとアドレスバーの前に同モードを示すアイコンが加わっていたと記憶している。「IEBlog」の記事によれば、エンタープライズモードは既定で無効になっているそうだ。HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Policies\Microsoft\Internet Explorer\Main\EnterpriseModeキーの内容を編集することで有効になるという(図29)。

図29: Policiesキー内にエントリーを加えることで、Internet Explorer 11のエンタープライズモードは有効になる

実際にエントリーを作成すると<ツール>メニューに<エンタープライズモード>が加わるようになったが、指定したWebサイトにアクセスしても同モードを示すアイコンなどは表示されなかった。この点に関しては別に機会にご報告したい(図30)。

図30: サイトにアクセスしてもエンタープライズモードは動作しなかった