TessMark 0.3.0(グラフ119~121)

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TessMarkはGPGPUではなく、名前の通りTessellationの性能を比較するベンチマークである。起動するとすぐパラメータが表示されるので(Photo49)、ここで設定を行ってStart benchmarkを押すとベンチマークが実行され(Photo50)、最後に結果が示される(Photo51)。

Photo49:インストールとかはなく、ダウンロードしたファイルを任意のディレクトリに解凍してTesttMarkを直接起動するだけである

Photo50:これは実はBenchmarkではなくDemoの画面。Benchmarkの場合、画面上にProgress Barが登場してBenchの進捗具合が示される

Photo51:結果はこんな形。一応SCOREも表示されるが、今回はそれを使わずフレームレートをそのまま利用した

TessMarkはOpenGLベースのものなので、そのままダイレクトにDirectXにおけるTessellationの性能比較にはつながらない(OpenGLのドライバの出来具合が怪しいからだ)とは言え、参考にはなるかと思う。

テスト環境であるが

  • Map set:Set 4(2048×2048)
  • Tessellation:Normal(X16)/Extreme(X32)/Insane(X64)
  • Fullscreen:Yes
  • Resolution:2560x1440
  • Anti-aliasing:8X MSAA
  • PosrFX:Off
  • Duration:60000ms(60秒)

として行っている。

さて結果はTessellationのサイズ別に示す。まずグラフ119がNormalのもので、

R9 290X > GTX 780 > GTX 770 > HD 7970

という関係が平均/最小/最大の全てのフレームレートに成立する、わかりやすい構図である。

これがExtreme(グラフ120)になると、R9 290XをGTX 780が上回るというちょっと面白い結果になっている。これはInsane(グラフ121)ではさらに極端で、GTX 770がR9 290Xを上回る結果になった。

x16程度のTessellation LevelだとR9 290XというかRadeon系列も良い性能を出すが、これを超えるとRadeon系列が急速に性能を下げるのに対し、GeForce系はそれなりに粘る、という傾向が分かったのはなかなか有意義であった。

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