意外と意識していない対策ポイントとは?

前回に引き続き、子どもを預けて働く親が大規模災害に備えてやっておくべきことをご紹介します。今回は、保育園に通わせていても意外と意識していない対策ポイントについてです。

保育園にいられなくなった場合の避難場所を確認

災害発生時、保育園ではまず園内での安全確保につとめますが、津波などで園外への避難が必要になったときの避難場所もあらかじめ定めています。

園外の避難場所がどこなのかは入園時に配布される資料に記載されていたり、園内に貼り出してあったりするとは思うのですが、案外それらに目を通していない方は多いように思います。どこに書かれているか分からなければ必ず園に確認をして、一度は現地に行っておきましょう。

近隣の学校や公園を避難場所に指定している所が多いので、「だいたいあの辺だな」と分かったつもりで終わってしまうことにも注意! いざという時に現地に到着できなければ意味がありませんので、ぜひ次の休日にでも、お散歩がてらお子さんと下見に行ってみてはいかがでしょうか。

園内・クラス内の連絡ルートを作っておく

保育園側で緊急連絡網を作っているところがほとんどだと思いますが、決められた順番に電話をかけていく伝統的なスタイルの連絡網がまだまだ一般的ではないでしょうか。災害時の備えとしては、それ以外にクラスの保護者のメーリングリストやLINEグループなどを作っておくことをお勧めします。

普段お迎えに行っても他の保護者とはあいさつ程度のコミュニケーションしかしないという方も多いと思います。しかし、クラス内の情報共有ツールがあると本当に便利です。「全員が賛同してくれるかしら? 」「迷惑だと思われないかな? 」など考え出すと、最初に言い出すのは不安かも知れませんが、子どもの安全を守りたいという気持ちはどのご家庭でも共通であるはず。比較的話しやすい数名に声をかけるところからスタートすると案外すんなり話がまとまることもあるので、まずはきっかけ作りから始めてみてはいかがでしょうか。

※画像は本文と関係ありません。

著者プロフィール

ここるく 代表取締役 山下真実
「わが子を大切するために、ママが自分自身を大切にできる子育てスタイル」を提案し、人気のレストランが託児付きで楽しめるサービス「ここるく」を運営するママ起業家。
投資銀行や金融系コンサルなど金融業界でキャリアを積みつつ、2011年に第一子を出産。初めての子育て中に「今まで気にもとめていなかった当たり前の事が、産後は一気にできなくなるんだ! 」と感じたことがきっかけとなり、現代に合った子育て支援を実現するため2013年に株式会社ここるくを設立。同サービス運営を通じて得られる働くママ達のリアルな視点とコンサル経験を活かして、企業に対する女性活躍推進コンサルティングを行う。
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