理研×ダイキンの連携組織、環境による人の疲労度測定を行う実験施設を設置

理化学研究所(理研)は、同所ライフサイエンス技術基盤研究センター(CLST)とダイキン工業の連携組織である「理研CLST-ダイキン工業連携センター」が、さまざまな温湿度に置かれた人に対して疲労度測定等の健康計測を行う実験施設を、理研の融合連携イノベーション推進棟(IIB、神戸市中央区)内に11月1日設置したことを発表した。

臨床試験を行う実験室。温度は0.1℃単位、湿度は1%単位で制御可能。

理研とダイキン工業が2016年に開設した連携事業「理研-ダイキン工業健康空間連携プログラム(RDCP)」では、「快適で健康な空間」を主題に社会に貢献する価値の創造を目指して連携研究を行っている。

理研CLST-ダイキン工業連携センターは、RDCPから創出されたテーマである「抗疲労空間の構築」を目的に、2017年6月に設立された。同センターでは、さまざまな環境要因と疲労の関係を明らかにする「健康指標研究開発」と、多様な環境要因の抗疲労効果を検証して健康指標と環境空間を活用した抗疲労ソリューションを開発する「健康ソリューション研究開発」により、健康に資する抗疲労空間の実現を目指している。

今回、この研究を加速するために、さまざまな温湿度環境下での疲労度の違いや温湿度以外の環境要因(気流の揺らぎ、照明や香りなど)の影響を調べる臨床研究の実験施設を、理研IIBに設置した。同施設では、温湿度を精密に制御した室内で被験者が疲労負荷課題を行い、課題の前後で疲労度測定等の健康計測を行えるほか、温湿度とそれ以外の環境要因を組み合わせた場合の抗疲労効果も検証できる。

ヒトは日々の生活のうち約9割の時間を屋内で過ごすが、屋内の環境がヒトに与える影響については不明な点が多い。この臨床研究は一般からも被験者を募集し、屋内環境下での多様な健康データの取得を目指す。この研究で得られた成果は、「健康"生き活き"羅針盤リサーチコンプレックス」の取り組みをも通じ、新たな事業創出のシーズとなることが期待できるとしている。

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