テレビ朝日の田畑祐一アナウンサーが、17年ぶりにプロレス実況に復帰する。9日(17:00~)に、CSテレ朝チャンネル2で生中継される「新日本プロレス 10.9両国大会『KING OF PRO-WRESTLING』」を担当する。

テレビ朝日の田畑祐一アナウンサー=同局提供

田畑アナは、アントニオ猪木、長州力、藤波辰爾、武藤敬司、橋本真也、蝶野正洋といったプロレスラーがしのぎを削っていた1990年代にプロレス実況を担当。その後、2000年に現場を引退したが、異例にも17年ぶりに復帰することになった。

担当試合は、「田畑アナの実況をいつも聞いていました」というKUSHIDA選手が王者として防衛戦に挑む「IWGP Jr.ヘビー級選手権」。想像を超えた異次元の身体能力を持つイギリス人レスラーのウィル・オスプレイ選手との一戦で、解説には蝶野氏が駆けつける。

田畑アナは「かなりのプレッシャーを感じています。この間、ただのプロレスファンとして見ていた試合を、いざ実況アナウンサーの目で見るようになると、いかに17年間でプロレスが変化、進化、複雑化している事を痛感し、あらためてプロレスの難かしさと楽しさを味わっているところです」と心境を紹介。

また、「レスラーのレジェンドがリングに上がると大歓声が上がりますが、果たしてアナウンサーのオールドボーイが実況席に座るとどんな反応があるのか、今から血圧が上がって動悸息切れが止まりません! 単なるノスタルジーではなく、熟年の魅力を加えられるよう頑張ります!」と意気込んでいる。

この模様は、インターネットサービス「新日本プロレスワールド」でも配信される。

蝶野正洋選手(当時、左)にバックステージインタビューを試みる当時34歳の田畑アナ(右)=1994年10月30日、広島