オリックス・レンテックは10月3日、ロボットレンタルサービス「RoboRen」において、安川電機の人協働ロボット「MOTOMAN-HC10」の法人向けレンタルサービスを開始したと発表した。

安川電機の人協働ロボット「MOTOMAN-HC10」

MOTOMAN-HC10は2017年6月に発売された製品で、あらかじめ設定した制限値を超える力を検出すると自動で停止するため、安全柵を設置することなく、人と協働して作業をすることができる。また、ロボットのアーム同士を離した設計とすることで、挟み込みを防止したほか、アームを直接手で動かしてロボットの動作を設定できるダイレクトティーチング機能も備えており、簡単に操作をすることが可能といった特徴を有している。

同製品の可搬質量は10kgで、最大リーチは1200mm。垂直多関節形構造となっており、繰り返し精度は±0.1mm。また、電源容量は1.0kVAで、本体質量は47kgとなる。

今回、オリックス・レンテックでは、レンタルサービスの開始に当たって、「6か月お試しレンタルパック」を提供する。これにより、「導入前に現場環境に合った利用が可能か実証実験をしたい」というニーズに対応する。また、同社専任のロボットエンジニアによる基本操作トレーニングやリスクアセスメント講習、レンタル期間中の電話サポートサービスも含まれていることから、同社では円滑なロボット導入を促進するとしている。

なお、料金は、ロボット本体のみのレンタル料金が月額16万円(6か月レンタルで96万円)、ロボットとロボットハンド一式、および衝撃緩和用ソフトカバー、架台からなるスターターセットが月額23万円(6か月レンタルで138万円)となっているが(いずれも運送料金は別途必要)、作業に応じて別途の料金が発生する場合もあることから、サービス利用前にまずは問い合わせをしてもらえれば、と同社ではコメントしている。