Facebookは9月22日(現地時間)、「Relicensing React, Jest, Flow, and Immutable.js」において、同社の支援するReact、Jest、Flow、Immutable.jsのライセンスをMITライセンスに変更する予定だと伝えた。Reactはすでにある規模のエコシステムを構築しており、同社はライセンスといった非技術的な問題から状況を後退させることを避けるために今回の判断に至ったと説明している。
Facebookは同社のオープンソース・ソフトウェアのライセンスとしてBSDライセンスに特許条項を追加したライセンスを採用している。これは同社が訴訟を受けるなどの事態を避けることを目的としたもので、同社としてはこのライセンスは妥当なものだと現在でも評価している。しかし、このライセンスの妥当性を示すことに失敗したことも認めている。
同社のライセンスが不明確であるとして、多くのオープンソース・プロジェクトが代替ライブラリの模索を開始した。こうした現状を受けFacebookはライセンスの変更を決意。今後はMITライセンスへ変更することになったとしている。今回発表された以外のオープンソースプロジェクトに関しても同様にMITライセンスへ変更するかどうかはプロジェクトごとに状況が異なるとし、現在調査の段階にあると説明している。