BetaNewsは9月25日(米国時間)、「iOS 11 is causing massive battery drain problems」において、Wanderaの調査結果を引き合いにだし、iOS 11のバッテリーの持ちはiOS 10と比べるとかなり短いと指摘した。フル充電した状態からバッテリーが切れるまでiOS 10 iPhone/iPadでは平均で240分かかるのに比べて、iOS 11では96分しかかかっていないとしている。2倍以上の速さでバッテリーが減ることになる。

iOS 11とiOS 10のバッテリー減衰率の比較 - 資料: Wandera提供

アップグレードしたiOS 11をiOS 10へダウングレードすれば問題は回避できることになるが、脆弱性の修正などを考えるとダウングレードすることは得策とはいえないと指摘。当面この問題を解決する方法として次の設定変更が紹介されている。

  • 設定→一般→Appのバックグラウンド更新:対象を制限する
  • 設定→プライバシー→位置情報サービス: 対象を制限する

もし、上記の設定を行って状況が改善しないのであれば、「設定→バッテリー→低電力モード」を有効にして低電力モードで使うしかないかもしれないと指摘している。こうした問題は将来のアップデートで改善される可能性が高い。脆弱性の修正も随時取り込まれていることから、基本的には新しいバージョンのiOSがリリースされた場合はアップデートを適用することが望ましい。