島津製作所、iPS/ES細胞における研究効率を向上させるシステムを発売

島津製作所は、ジェイテックコーポレーションの三次元回転浮遊培養装置「CELLFLOAT」システムの販売を開始すると発表した。同システムは、iPS/ES細胞における培地交換や継代操作(新しい培地に細胞の一部を移して増殖させること)、分化培養といった作業の効率を向上させ、作業者の負担を軽減することを可能とする。価格は751万円(税別)。

回転浮遊培養装置「CellPet 3D-iPS」、細胞小片化装置「CellPet FT」

大学や研究機関で行われているiPS/ES細胞の未分化維持培養工程において、作業者は、短期間での培地交換や手間のかかる継代作業などに追われ、大きな負担がかかっている。

今回発表されたシステムは、回転浮遊培養装置「CellPet 3D-iPS」と細胞小片化装置「CellPet FT」で構成されるもの。CellPet 3D-iPSは、培養器としてシリンジ型で密閉された容器を回転させることで、3日~4日間の培地交換が不要となる浮遊培養を実現し、研究者・作業者を日常の培地交換作業から解放する。また、CellPet FTは、細胞塊を2つの培養器間に設置されたメッシュに通すことで、短時間で物理的に小片化し、簡便な継代作業を実現する。さらに同システムで作られたiPS細胞の細胞塊は、培地を適切に変えることで胚様体形成を促進する。この胚様体から三胚葉に分化した、分化細胞が得られる点も確認済みだという。

なお両社は、今回の販売契約締結により、それぞれの強みを活かし、単なる装置の提供に留まらず、iPS細胞の研究分野に新たな付加価値を届けていきたいとしている。



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