富士電機は8月28日、メガソーラーなどにおけるトータルコストの抑制を可能にする屋外自立型パワーコンディショナ「PVI1000BJ-3/1000(DC1000V)」の発売を開始したことを発表した。

同製品は、自社製のパワー半導体を適用することで、大容量ながら変換効率98%を達成。また、屋外自立型、空調レス構造により盤を収納する建屋とエアコンが不要なため、設置・運転・メンテナンスを含めたトータルコストの低減が可能だという。

具体的には、出力を従来品の270Vから380Vに高電圧化、電流値を約30%低減させたほか、電気品や導体のダウンサイジングにより、価格を従来品比約40%の低価格化を実現したとする。

また、部品と設計の見直しにより従来品比で80%の小型化と75%の軽量化を実現。これにより、従来は10tトラックが必要だった運搬が4tトラックで可能となり、運搬の容易性が向上するとともに、設置スペースの削減を実現した。

なお、同社では、同製品について、国内のみならず東南アジアを中心とした海外に向けた事業展開も図っていきたいとしている。

屋外自立型パワーコンディショナ「PVI1000BJ-3/1000」の外観