Goプロジェクトチームは8月24日(米国時間)、「Go 1.9 is released - The Go Blog」において、プログラミング言語Goの最新版となる「Go 1.9」の公開を伝えた。Downloads|The Go Programming LanguageからWindows版、macOS版、Linux版、FreeBSD版をダウンロードできる。

このバージョンでは言語に変更が加えられているほか、標準ライブラリ、ランタイム、ツールなど多くの変更が加えられている。今回のリリースは主にランタイムとツールの改善に主眼が置かれているため、ユーザーからすると地味に見えるが、重要なリリースだとされている。

主な変更点は次のとおり。

  • 型エリアス(type alias)の導入。これは段階的なコードの修復を可能にするための機能で、「type T1 = T2」のように利用する。この機能を使ってすでにbyte型はuint8へのエイリアスになっている
  • 可能であれば特殊なCPU命令を使って符号なし整数の演算を行うパッケージmath/bitsの導入
  • 並行処理に対応したMap型をsyncパッケージに追加。複数のGoルーチンから並行してマップのメソッドを呼び出すことができる
  • testパッケージに新しくHelperメソッドを追加

「Go」は2017年8月の時点では、TIOBE Programming Community Indexで16位につけている。シェアとしてはまだ低いが明らかにポイントを上げており、採用シーンが増えていることを示している。Goは今後の動向が注目されるプログラミング言語の1つとなっている。