Facebookは8月19日(米国時間)、「Explaining React's license|Engineering Blog|Facebook Code」において、React.jsのライセンスをFacebook BSD+Patents licenseのまま維持すると伝えた。これにより、Apache Software Foundation傘下で提供されているプロダクトのいくつかは、次のリリースまでにReact.jsに依存しないように内容を書き換えたり、ライブラリを変更したりする必要に迫られたことになる。
React.jsのライセンスはBSDライセンスに特許条項を追加したものとなっている。これはFacebookが特許に関連した訴訟などに巻き込まれることを排除することを目的としたもので、訴訟などによって失われる時間や費用などを回避する狙いがあるしている。
しかし、この追加されている条項はApache Software Foundationの定めるポリシーに則っておらず、Apacheプロダクトとは相容れないとされている(WHICH LICENSES MAY NOT BE INCLUDED WITHIN APACHE PRODUCTS?)。このため、React.jsを使っているコミュニティはFacebookに対してライセンスの変更を求めたが、今回の発表でFacebookは正式にライセンスの変更を拒否したことになる。
Facebookは現在のライセンスが、自社とコミュニティの双方にとってバランスの取れたものだと説明している。