日立ハイテクノロジーズは7月25日、卓上顕微鏡「Miniscope TM4000」および「Miniscope TM4000Plus」を開発し、日本国内・海外向けに発売を開始したことを発表した。

「TM4000Plus」の利用イメージ

卓上顕微鏡が製造現場などで用いられることに伴い、オペレーターは試料の観察を行う必要があり、また操作に関する専門知識が無いと扱うことが難しく、装置に対しては、ルーティン作業の効率化と操作の簡易化が求められていた。

同製品では、標準機能として、観察時に撮影した画像をワードやエクセル形式で出力するレポート作成機能を新たに搭載することで、観察後のレポート作成作業をスムーズに行うことを可能とした。また、観察時の操作においては、試料室内に光学カメラを新たに設置し試料を撮影することで、従来経験をもとに行っていた観察したい試料箇所を探すために行う、視野探しをモニターで試料を見ながら行うことができるオプションも用意。さらに、SEM画像の撮影は、モータドライブステージの搭載により、従来手動で行っていた試料位置の調整をモニター上で観察希望箇所を選択するのみで完了することが可能になったとしている。

同社は、2台合わせて、国内外で年間400台の販売を見込んでおり、8月6から10日まで米国ミズーリ州で開催される「Microscopy & Microanalysis 2017 Meeting」ならびに9月6日から8日まで幕張メッセで開催される「JASIS 2017」において、実機展示を行う予定だ。