東芝は6月21日、同日開催の取締役会において、半導体メモリ事業を担当する東芝メモリ(TMC)の売却に係る優先交渉先を、官民ファンドの産業革新機構、米国ファンドのベインキャピタル、日本政策投資銀行からなるコンソーシアムに決定したと発表した。

今回の決定について同社は、各候補者からの提案について、TMCの企業価値、国外への技術流出懸念、国内の雇用確保、手続きの確実性などの観点から総合的に評価した結果、同コンソーシアムがもっとも優位性が高いと判断したためと説明している。

なお、今後のスケジュールとしては、2017年6月28日に開催される予定の定時株主総会までの最終合意、各国の競争法などの必要な手続きを踏まえて、2018年3月末までの売却完了を目指す、としている。

東芝のNAND型フラッシュメモリの300mmウェハ (CP+ 2017にて編集部が撮影したもの)