佐賀県とオプティムは5月29日、「AI・IoT包括連携協定」を締結したと発表した。佐賀をAI・IoT活用の"トライアルフィールド"として位置づけ、両者が持つ資源や知識、ノウハウを活用し、AI・IoTの活用を進めていくという。

AI・IoT包括連携協定 ~第4次産業革命を“佐賀”から~

両者は、2015年8月に農業分野におけるAI・IoTの活用において、「IT農業三者連携協定」を締結。また、2017年3月には佐賀有明海域におけるノリ養殖におけるAI・IoTの活用において、「水産IoT 6者間連携協定」を締結するなどしてきた。

今回は、佐賀における先進的なAI・IoT活用をより強力に推進すると同時に、全産業・行政領域へとAI・IoT活用を拡大していくことを目的に本協定を締結した。「AI・IoTを活用し、豊かで安心な県づくり」「AI・IoTを活用したイノベーション創造による産業育成」「AI・IoTを活用できる人材育成」の実現に向け、事務局を設置し県内外企業とともに取り組んでいくという。

オプティムは、「ネットを空気に変える」というコンセプトを掲げ、幅広いユーザー層がインターネットの利便性を享受できるサービスを展開している企業。代表取締役社長の菅谷俊二氏が佐賀大学で農業を学んでいたつながりから、現在も本店は佐賀県となっている。今回の連携協定は、2018年の明治維新150年を契機とし、「第4次産業革命を"佐賀"から」起こすことを目指しているそうだ。