Appleは、Apple Storeで実施される無料の学習講座「Today at Apple」の情報を同社Webサイトにて公開した。いままでのApple Storeのイベント情報のページとは趣きの異なる内容になっており、近隣のApple Storeでどんな講座が開かれるのか串刺しで閲覧できるほか、実施されるさまざまなセッションの詳細な情報を入手できるようになっている。

AppleのWebサイトのトップページでピックアップされている「Today at Apple」

Today at Appleでは、写真、ビデオ、音楽、プログラミング、アート&デザインなど幅広い分野で、数十種類の新しい講座が開かれる。いずれも経験豊富で、トレーニングされたチームメンバーによる指導が受けられ、一部の都市では世界トップクラスのアーティストを講師に迎え、基本的なテクニックから、プロレベルのスキルまでを学ぶことができる。 無料で実施されるプログラムは、Apple製品の特長や機能性に着目して、初心者から上級者まで、あらゆる年代、技能レベルをカバーして提供される。

「Today at Apple」のページではストアの所在地からイベントを探せる

エリアのボタンを押すと、国、店舗を選ぶフリップメニューが現れ、選択したストアのイベントをチェックできる

例えば、iPhoneユーザーで写真に興味があるのなら、撮影、整理、編集などを網羅する6つのハウツー講座から始められ、より上級のフォトグラファーなら、ストアから外に出て、ライティング、陰影、ポートレート、物語をつける、といったテクニックを習得きる体験型レッスン「Photo Walk」に参加するできるといった具合だ。「Photo Lab」では熟練フォトグラファーを取り上げ、スナップ写真の撮影方法、ソーシャルメディア上でのブランド構築の方法などを学べる。

家族や教職員向けの特別プログラムも提供する予定になっていて、教職員向けの「Teacher Tuesday」では授業にテクノロジーを導入する新しい方法を学べるほか、プログラミングに興味あれば、誰でも年齢を問わず、iOSおよびMacアプリケーションを開発できるAppleのプログラミング言語「Swift」を使ったプログラミング講座を受講でき、週末開催の「Kids Hour」セッションには家族で参加して、音楽制作から、ロボットのプログラミングまを学べる。さらに、個人ビジネスのオーナーであれば、新しい「Business Circuits」プログラムに参加して、世界中の地域の起業家たちと交流することも可能となっている。

Today at Appleの開始にあたり、各ストアにはAppleのデザインチームが特別に制作した可動型スクリーン「Forum Display」が新たに設置されるほか、座席や音響も新しいものになる。プログラムの提供は国内のApple Store各店舗(Apple Watch at Isetan Shinjukuを除く)で行われる。

「注目のプログラム」と銘打たれた、様々なジャンルの講座が紹介されている

Webサイトでは「注目のプログラム」と銘打たれ、様々なジャンルの講座が紹介されている。検索用のカテゴリーは「写真とビデオ」「音楽」「デザイン」「プログラミング」「ビジネス」「子ども:保護者向け」「先生」「製品」の8つとなっており、そこから実施日、時間帯(午前/午後/夜)、ストアのエリアで絞り込んでいけるようになっていて、串刺し検索も可能だ。ページ下部では「代表的なプログラム」と題した各講座の紹介リンクも配置されている。現在置かれているリンクは「Perspectives」「Photo Lab」「Live Art」「Music Lab」「Sketch Walks」の5つ。この他に「Studio Hours」「Kids Hour」などのプログラムが用意されている。

イベント個別に詳細な情報が掲載されている。「友だちに教える」ボタンを使えばメールや各種SNSで情報を共有できる。同じ内容のイベントであれば、他のストアの他の日程もあわせて表示されるので、決め打ちで参加できない場合に別な候補を選べるというわけだ

また、これにあわせて、AppleのYoutubeチャンネルにはToday at Appleがどのようなプログラムであるかを紹介する動画がアップロードされている(現時点で日本語版および日本語字幕付きヴァージョンは公開されていない)。

Today at Apple — Apple

参加に際しては、各プログラムの「参加ボタン」から予約を行う(要Apple ID)。登録にかかる手間は殆どない上、無料なので、気軽に参加できるのも特徴の一つとなっている。Appleのリテール担当シニアバイスプレジデント、アンジェラ・アーレンツ氏曰く、これは「現代版の公共広場」とのことなので、ユーザー同士、そして、ストアのスタッフ、ゲスト講師とApple Storeに集まる全ての人々がコミュニケーションを深める場としての活用も期待される。