米Appleは5月12日 (現地時間)、ガラス製品大手の米Corningに2億ドルを投資する計画を発表した。同社が設立した「Advanced Manufacturing Fund」の最初の投資プロジェクトになる。Corningは、スマートフォンやタブレットのディスプレイのカバーガラスで圧倒的なシェアを持つGorilla Glassを開発・提供している。

Advanced Manufacturing Fundは、米国の先端的な製造技術の成長をサポートし、米国の製造業で新たな雇用を創出するためにAppleが設立した。CNBCのビジネス経済番組「Mad Money」が5月3日に公開したTim Cook氏 (Apple CEO)のインタビューにおいて、初期投資として10億ドルをファンドに使うことを同氏が明らかにした。Appleからの2億ドルの投資を、Corningはケンタッキー州ハロッズバーグの製造施設を対象に、研究・開発、設備投資、最先端のガラス処理の強化に充てる。

Advanced Manufacturing Fund初の投資先にCorningを選んだ理由、投資プロジェクトの詳細は明らかになっていない。CNBCのJosh Lipton氏は、Appleの狙いについて、ワイヤレス充電に必要な背面用ガラスまたはセラミックス、拡張現実(AR)向けのガラス製品といった可能性を挙げている。