東日本大震災の発生から6年となることを受け、首都圏の各鉄道事業者が大地震を想定した列車の停止訓練の実施を発表している。江ノ島電鉄は平日の3月10日、その他の鉄道事業者は3月11日の実施を予定している。
江ノ島電鉄は一旦停止訓練を行うにあたり、「東日本大震災の経験を踏まえ、地震災害の風化を防止するとともに地震発生時の初期対応力向上を図るため」と説明。3月10日10時30分頃から1分間、藤沢~鎌倉間の全列車を対象に訓練を実施する。
その他、3月9日の時点で東京メトロ、東京都交通局、小田急電鉄、京王電鉄、京成電鉄、ゆりかもめなどの事業者がウェブサイト上にて訓練の実施を発表している。各社局とも地震発生時刻の3月11日14時46分頃から列車を一旦停止(ゆりかもめは駅停車中の列車の出発見合わせ)し、大規模地震の発生時にも安全に列車を停止させるための訓練を行う。
今年は江ノ島電鉄を除き、土曜日の実施に。数分程度で運転再開となる予定だが、訓練による列車の遅れなどが見込まれる。各社局とも「お客様にはご不便をおかけしますが、ご理解とご協力をお願いします」と呼びかけている。