SQLite is a self-contained, high-reliability, embedded, full-featured, public-domain, SQL database engine. |
SQLite開発チームは2月13日(米国時間)、「SQLite Release 3.17.0 On 2017-02-13」において、SQLiteの最新版となる「SQLite 3.17.0」の公開を伝えた。この最新版にはR-Treeエクステンションが導入されており、このエクステンションを使う時は約25%の性能向上が期待できるという。そのほかにも機能追加や改善が実施されている。
「SQLite 3.17.0」の主な変更点は次のとおり。
- R-Treeエクステンションを使った場合に約25%のパフォーマンスが向上
- SQLITE_DEFAULT_LOOKASIDEコンパイル時のオプション導入
- SQLITE_ENABLE_NULL_TRIMコンパイル時のオプション導入
- SQLITE_UINT64_TYPEコンパイル時のオプション導入
- デフォルトのlookasideサイズを512,125から1200,100へ拡張(メモリ容量が厳しいケースでは元のサイズに戻すことも可能)
- パフォーマンスを改善するために、SQLITE_DEFAULT_PCACHE_INITSZのサイズを100から20へ変更
- いくつかのUPDATE処理を2パスではなく、ワンパスで実行するように変更
- session_extensionを拡張し、WITHOUT_ROWIDテーブルをサポート
- いくつかのパフォーマンスを改善し、CPU利用率を6.5%ほど低減
SQLiteはアプリケーションなどに組み込んで使われることが多いデータベースエンジンで、単体で利用することもできる。さまざまなアプリケーションでSQLiteが使われており、SQLiteのパフォーマンス向上はそうしたアプリケーションの性能向上にもつながることになる。