JR東日本大宮支社は9日、烏山線で運行されている気動車キハ40形の引退イベントを実施すると発表した。烏山線ではダイヤ改正前日の3月3日をもってキハ40形が引退し、3月4日からすべて蓄電池電車EV-E301系「ACCUM」に置き換えられる。

烏山線で長年活躍してきたキハ40形がダイヤ改正前日の3月3日に引退する

大宮支社によれば、烏山線のキハ40形は1979年から運行開始し、現在は宇都宮運転所に8両所属しており、「関東で運行している最後の『キハ40形』として、沿線の皆さまや鉄道ファンに愛されている車両」だという。蓄電池電車EV-E301系「ACCUM」は2014年3月に1編成がデビューし、今年3月のダイヤ改正でさらに3編成が追加投入され、烏山線の全車両を置き換える。これにともない引退するキハ40形への感謝の気持ちを込め、2月18日から3月3日まで各種イベントが開催され、オリジナル商品も発売される。

2月18日以降、宇都宮駅・宝積寺駅・仁井田駅・大金駅・烏山駅にキハ40形へのメッセージを書き込めるメッセージボードを設置。子供たちが描いたキハ40形の絵画展、烏山線沿線で撮影されたキハ40形の写真展も烏山線の主要駅で開催される。2月24日からは3,000セット限定の記念入場券(宇都宮駅2,000セット、宝積寺駅・烏山駅各500セット。価格1,400円)やオリジナル掛け紙付きの駅弁(宇都宮駅で各日10個)も販売される。

引退日となる3月3日は、宇都宮~烏山間の列車2往復を対象に引退記念のオリジナルヘッドマークを掲出する。宇都宮駅15時10分発・烏山駅16時2分着の列車では「見送りイベント ~Last Memory~(往路)」、烏山駅16時38分発・宇都宮駅17時36分着の列車では「見送りイベント ~Last Memory~(復路)」と銘打ち、宇都宮駅長による出発合図をはじめ、主要駅での横断幕による出迎え・見送りなどを行う予定。その他、烏山駅前にて那須烏山市によるマルシェや地元サークルによるオカリナ演奏も予定されている。

なお、引退記念ヘッドマークを掲出する列車に関して、「3両に増結して運転しますが、混雑によりご乗車いただけない場合もございます」「ラストランとなる列車は上記の列車ではございませんので、あらかじめご了承ください」(大宮支社)とのこと。