Lumigent(ルミジェント)

IoT系のハードウェア企画・開発を手掛けるCerevoは1月3日(米国時間)、米国ラスベガスで開催の「CES 2017」の「CES Unveiled」にて、開発中のロボット・デスクライト「Lumigent(ルミジェント)」を展示公開した。

5日から開催される「CES 2017」でも開発中の実機を展示する予定だ。製品の発売は2017年の秋ごろを予定しており、価格は4万~7万円前後になる見通し。

Lumigentは、音声認識機能と変形機構を搭載したロボットデスクライト。Lumigentに向かって話しかけることで点灯や変形、移動などの動作を自動的に行う。消灯時はコンパクトに折りたたまれた省スペース状態で待機し、「Hi Lumi, turn on」と呼びかけることで指定の位置まで移動してライトを点灯する。

本体には8Mピクセルのカメラも搭載し、机の上の書類などを簡単に撮影できる。

カメラは静止画と動画のほか、タイムラプス撮影にも対応。撮影機能も音声操作を受け付けるので、両手をふさぐことなく撮影可能。被写体を保持しての撮影や、指などで書類を指差ししている写真なども、一人で撮影しやすいとしている。撮影したデータはmicroSDカードに保存するほか、無線LAN経由でスマートフォンを介して、クラウドへの転送もサポート。

さらに、本体にはmicroUSB端子も搭載。パソコンと接続することで、LumigentをWebカメラとして使用することもできる。この場合、Lumigentの位置や形状をあらかじめ設定することも可能だ。ビデオチャット時に話しかけることで、Lumigentをチャットに最適な位置と形状に変形させられる。

本体サイズは待機時がW200×D130×H490mm。変形後がW620×D130×H375mm、重量は未定。光源はLED(6200K・Ra90)で光束は1,000ルーメンに対応予定。また、対応OSはiOSとAndroidとなる。

Lumigent

先端に8Mピクセルのカメラを搭載

スマホアプリからLumigent本体をコントールできる

台座部分。複数の物理ボタンがある

カメラの映像がリアルタイムでスマホの画面に表示されている

CES 2017 Innovation Awardsを受賞

まだ開発中のLumigentだが、全世界の電化製品が集まるラスベガスのコンシューマー・エレクトロニクス・ショー「CES」において、数万にわたる製品の中から「Innovation Awards」を受賞した。Innovation Awardsは28の部門があるが、Lumigentが受賞したのはHome Appliances部門となる。

ちなみに、Cerevoは2015年にはライブ配信機能を搭載したビデオ・スイッチャー「LiveWedge」、2016年には3Dプリント技術を活用したIoTロードバイク「ORBITREC」が受賞。今回のLumigentで3年連続受賞となった。