KDDIは8日、ビッグローブの全株式を、日本産業パートナーズが管理、運営、情報提供などを行う日本産業第四号投資事業有限責任組合などから取得する株式譲渡契約を締結したと発表した。今後、2017年1月末を目途に、総額約800億円で取得し完全子会社化する予定だという。

ビッグローブは、固定回線を利用したインターネット接続サービスを事業展開しており、2016年9月末時点で、200万人超の会員を抱えている。また、モバイル事業においても約40万人のユーザーが利用している。

KDDIは、今回のビッグローブの子会社化により、それぞれの顧客基盤、事業ノウハウなどを活用することで、通信領域のみならず、決済、物販事業など非通信領域においても両社のシナジーによる事業拡大を図るというステートメントを発している。

なお、ビッグローブが事業展開している格安SIMサービス「BIGLOBE SIM」では、NTTドコモの回線を利用している。KDDI広報部に問い合わせたところ、同サービスについては、現時点でそのまま利用が可能だが、今後の提供形態については追ってアナウンスするとのことだった。