JR北海道は25日、「ありがとう留萌本線(留萌~増毛間)お別れセレモニー」について発表した。留萌本線留萌~増毛間の営業終了に合わせ、12月4日に留萌駅・増毛駅でセレモニーを実施する。当日は留萌駅・増毛駅および両駅周辺の駐車場が少ないことから、JR北海道は「公共交通機関のご利用をお願いします」と呼びかけている。

留萌本線で運行されるキハ54形の普通列車

留萌本線留萌~増毛間の最終運行日となる12月4日は日曜日のため、最終列車は深川駅18時10分発・増毛駅19時40分着の下り普通列車4931D、増毛駅19時48分発・深川駅21時15分着の上り普通列車4936Dとなる。ともに2両編成での運転だが、JR北海道によれば「混雑しご乗車いただけないこともございますので、ご了承ください」とのこと。

「ありがとう留萌本線(留萌~増毛間)お別れセレモニー」は最終列車の運転に先立ち、留萌駅で14時15分から14時40分まで、増毛駅で15時5分から15時41分まで実施される。これにともない、深川発増毛行の下り普通列車4927Dは留萌駅14時40分発(通常は同駅14時21分発)・増毛駅15時10分着(通常は14時51分着)に変更される。増毛駅から折返し運転となる上り普通列車4932Dは、通常通り同駅15時41分発となる。

留萌駅のセレモニーにはJR北海道代表取締役会長の須田征男氏、留萌市長の高橋定敏氏らが出席し、留萌市から留萌駅長と運転士へ花束が贈呈される。14時40分頃、留萌市キャラクター「KAZUMOちゃん」による出発合図で発車し、列車を見送る。

増毛駅では、増毛町キャラクター「マーシーくん」が登場。昼以降に到着する列車の歓迎と見送りを行い、セレモニーでは15時41分の発車に合わせて出発合図の役も担う。JR北海道代表取締役社長の島田修氏、同社旭川支社長の島典賢氏、増毛町長の堀雅志氏らが増毛駅のセレモニーに出席し、増毛町から留萌駅長と運転士へ花束が贈呈される。なお、強風や天候などの影響で、セレモニーが中止される場合もあるとのこと。

他に増毛駅前通り商店会主催のイベントも行われ、記念パネルによる写真撮影や特産品・鉄道関連記念品の販売も。19時頃からプロジェクターを使用したメモリアルメッセージの投影を開始する予定となっている。最終列車(上り普通列車4936D)の増毛駅発車に合わせ、ペンライトなどによる見送りも行う。