米AMDは7日(現地時間)、ワークステーション向けGPUの新製品として「Radeon Pro WX」シリーズを発表した。「Radeon Pro WX 7100」「Radeon Pro WX 5100」「Radeon Pro WX 4100」の3モデルを用意し、11月10日から米国内で順次販売を開始する。
「Radeon Pro WX」シリーズは、プロの現場で用いられるリアルタイムゲームエンジンやVR、DirectX 12やVulkanといった低オーバーヘッドのグラフィックスAPIなどの台頭に合わせて設計された製品で、すでにコンシューマ向けGPUで採用されている"Polaris"アーキテクチャをベースとする。
14nm FinFETによる製造と、第4世代のGCN(Graphics Core Next)で、前世代モデルから電力効率とパフォーマンスが大きく向上した。また、5K HDR表示が可能なディスプレイのサポートや、HEVC対応のエンコーダとデコーダ、VR向け音響技術「TrueAudio Next」などの機能を備える。
Radeon Pro WX 7100
Radeon Pro WX 7100は、VRをはじめとするエンターテイメントやデザイン、製造の現場といった高画質でのビジュアライゼーションといったワークロードに対応する。SP数は2,304基でCompute Units(CU)は36基、メモリは8GB GDDR5、メモリ帯域幅は224GB/s。単精度浮動小数点演算性能は5.73TFLOPS。11月10日発売で価格は799ドル。
Radeon Pro WX 5100
Radeon Pro WX 5100は、UnityやUnreal EngineといったゲームエンジンとCADを組み合わせた新たなソリューションに向けた製品で、TDP 75Wと消費電力を抑えた。SP数は1,792基でCompute Units(CU)は28基、メモリは8GB GDDR5、メモリ帯域幅は160GB/s。単精度浮動小数点演算性能は3.89TFLOPS。11月18日発売で価格は499ドル。
Radeon Pro WX 4100
Radeon Pro WX 4100は従来型CADアプリケーションなどのワークロードに対応したロープロファイルカード。SP数は1,024基でCompute Units(CU)は16基、メモリは4GB GDDR5、メモリ帯域幅は96GB/s。単精度浮動小数点演算性能は2.46TFLOPS。11月10日発売で価格は399ドル。