品川区で宿泊型の産後ケア事業が開始

東京都品川区は12月から、1泊1万円で病院などでのサポートが受けられる宿泊型の産後ケア事業を始める。実家などの支援が得られない初産の母子を対象にしたもので、産後の疲れを取ってもらう目的がある。

同区には、出産が可能な病院が、NTT東日本関東病院、東芝病院、昭和大学病院の3つあるが、ここで子どもをうんだ場合については、そのまま2泊3日まで延泊が可能。

また区外の病院で出産した場合でも、区内に住所があれば、生後2カ月まで、中央区の聖路加産科クリニックで3泊4日の宿泊ケアを受けることができる(いずれも空きベッドがあった時のみ)。

品川区はこれまでも、産後ケアの専門家である「産後ドゥーラ」の利用補助や、ホテルを利用した日帰りの産後ケアを行っていたが、宿泊型の事業は初めて。品川保健センターの所長によれば、同区は35歳で初めての出産を経験する「高齢出産」が全体の3割ほどとなっていて「妊産婦の親が、介護が必要だったり、現役で仕事をしていたりするケースは多く、親元の助けを得られない方に利用していただきたい」と話している。

※画像と本文は関係ありません