米Googleは10月4日(現地時間)、スマートフォンを用いたモバイルVR(仮想現実)プラットフォーム「Daydream」に対応するVRヘッドセット「Daydream View」を発表した。価格は79ドル。11月発売予定となっている。

Daydreamはゴーグル型のヘッドセットにスマートフォンを装着するスタイルで、快適で没入感のあるVR体験を実現する。ボタン、タッチパッド、モーション操作を可能にするセンサーを搭載した専用コントローラも用意されている。今年5月に開発者カンファレンス「Google I/O」で発表されたばかりで、対応ヘッドセットの発表はDaydream Viewが初めて。

従来のVRゴーグルはプラスチックのかたまりのようなデザインばかりだが、Daydream Viewは柔らかい素材で覆われていて、肌触りがソフトで軽量。

Google製だけにDaydreamのリファレンスデザインを網羅したスペックと設計になっている。対応スマートフォンとの組み合わせによる低レイテンシ、精度の高いヘッドトラッキングはもちろん、快適に使えるのが特徴だ。ヘッドセットには軽量で肌触りの良いジャージー素材がふんだんに用いられていて心地良く、またメガネをかけていても不快感なく使用できるデザインになっている。

前面の扉を開けて、スマートフォンを入れて閉じると、スマートフォンがヘッドセットを認識し、コントローラとワイヤレス接続、位置調整なども自動的に完了する。有線ヘッドフォンを使わなければ、何も接続せずに、すぐにVRコンテンツを楽しめる。

Daydream対応のスマートフォンを入れるだけ、準備は簡単

コントローラは9軸の慣性計測装置(IMU)を内蔵し、正確にモーションをトラッキングしてくれるので、スイングのような大きな動作だけではなく、文字を書くような細かい作業もコントローラで行える。ワイヤレス接続はBluetooth LE。220mAhのバッテリーを内蔵し、最大12時間の使用が可能。充電用のUSB-Cコネクタを備える。

バットを振る、飛行機の操縦桿を傾ける、釣り竿を振る、筆を使うというようなモーション操作を自然に行えるコントローラ、使わない時はヘッドセットの扉の裏に収納して紛失を防げる。

ヘッドセットのサイズは166.8×106.2×98.6ミリ、重さは220グラム。発売時はSlateのみだが、年内にSnow、Crimsonの2色が追加され、3色から選択できるようになる。コントローラのサイズは105×35×17ミリで、重量は40グラム。

Slate、Snow、Crimsonの3色で展開