アナログ・デバイセズ(ADI)は9月26日、マイクロ波とミリ波を利用する無線通信事業者および通信機器メーカー向けに、高集積中間周波数(IF)レシーバ「HMC8100」およびトランスミッタ「HMC8200」を発表した。

HMC8100は中間周波数レシーバで、800~4000MHzのRF入力信号を、140MHzのシングル・エンドIF信号に変換して出力する。2個の可変ゲイン・アンプ(VGA)、3個のパワー・ディテクタ、プログラマブル自動ゲイン制御(AGC)ブロック、および帯域幅14 MHz、28MHz、56MHz、112MHzを選択できるバンドパス・フィルタが集積されており、6~42GHzの標準マイクロ波周波数帯域全てに対応している。

一方のHMC8200は中間周波数トランスミッタで、300~400MHzのIF入力信号を、800~4000MHzのシングル・エンドRF信号に変換して出力する。-31~+4dBmのIF入力範囲で、35dBのデジタル・ゲインを1dBステップで制御でき、その間アナログ電圧ゲイン・アンプが、トランスミッタの出力パワーを-20~+5dBmの間で連続的に制御する。また、3個のパワー・ディテクタが集積されている。

両製品ともすでに量産出荷を開始しており、1000個受注時の単価はHMC8100が19.98ドル、HMC8200が17.06ドルとなっている。