Q.カタカナビジネス用語、初めて聞いたとき意味がわからなかった経験はありますか?

仕事中に飛び交うカタカナのビジネス用語。でも、みんな本当に正しく意味がわかって使ってる……? 今回はマイナビニュース会員のうち男女300名に、初めて聞いたとき意味がわからなかったカタカナビジネス用語について聞いてみた。

Q.カタカナビジネス用語、初めて聞いたとき意味がわからなかった経験はありますか?

はい 59.7%
いいえ 40.3%

■よく聞く用語
・「アジェンダ: 普通に日本語でいいと思った」(26歳男性/その他/その他・専業主婦等)
・「エビデンス: また、しょうもない言葉が増えた」(39歳男性/ソフトウェア・情報処理/IT関連技術職)
・「コンセンサス: 急にコンセントの話をするなと思った」(35歳男性/不動産/営業関連)
・「シュリンク: 何語?」(30歳男性/その他メーカー/その他技術職)
・「●●さんも会議にアサインしておいて、という指示の意味がよくわからずにとりあえず返事だけした」(26歳女性/インターネット関連/事務・企画・経営関連)

■人の名にあらず
・「リスケ: 何だろうそれ? と思った」(36歳女性/ソフトウェア・情報処理/IT関連技術職)
・「リスケ: 意味が分からなくて呆然とした」(32歳男性/フードビジネス/事務・企画・経営関連)
・「オンスケ: オンスケジュールの略だと分かったが、とっさに日本語に変換できなかった」(21歳男性/ソフトウェア・情報処理/IT関連技術職)
・「オンスケ: 人の名前かと思った」(23歳男性/食品/販売・サービス関連)

■流行りのワード
・「コンプライアンス: とりあえずいろいろと相手に尋ね、その後自分で調べた」(31歳男性/教育/IT関連技術職)
・「コンプライアンス: 全くなんのことかわからず思わずコンプライアンスってなんですか? と上司に聞き返してしまった」(29歳男性/医療・福祉・介護サービス/専門サービス関連)
・「コミット: なんのことかと、今でも意味がはっきりとは理解できていない」(28歳女性/精密機器/その他・専業主婦等)
・「コミットすると言われても何をしたらいいかとまどった」(37歳男性/流通・チェーンストア/販売・サービス関連)

■まだまだあるカタカナ用語
・「ユビキタス」(37歳男性/システムインテグレータ/IT関連技術職)
・「シナジー効果」(28歳男性/その他/事務・企画・経営関連)
・「クラウドソーシング: なんのこと?」(29歳女性/サービス/販売・サービス関連)
・「スキーム: 無視して話を聞いた」(35歳男性/フードビジネス/販売・サービス関連)
・「ファウンダーという意味がわからなかったです: 創業者ということですけどどういう人かわからなくてチンプンカンプンでした」(39歳男性/証券・投資銀行/営業関連)
・「ビジネス用語ではないが、マトリクス: 話が終わったらすぐ調べようと思った」(38歳男性/専門店/事務・企画・経営関連)

■その他、業界用語など
・「ジャン: JANコードの略なのだが、正直今でも『バーコード』でいいんじゃないかと思っている」(31歳女性/通信販売・ネット販売/販売・サービス関連)
・「NI: 入荷依頼の意味で初めて知った」(22歳女性/輸送用機器/事務・企画・経営関連)
・「トンボなどページ作成に用いられる用語: わからないので、意味を聞いた」(29歳女性/広告・出版・印刷/クリエイティブ関連)
・「トンマナ(トーン&マナーの略、雰囲気やコンセプトに一貫性を持たせること): 当然のように使われたのですぐに調べたが、ニュアンスで使用されていたので分かりにくかった」(26歳女性/広告・出版・印刷/事務・企画・経営関連)

■日本語でいいのに
・「カスタマーサティスファクション(顧客満足): 言われても意味がわからなかった」(33歳女性/その他/事務・企画・経営関連)
・「カンファレンス(会議)です: 日本語で言ってくれれば良いのにと思いました」(33歳女性/ソフトウェア・情報処理/事務・企画・経営関連)
・「ASAP(as soon as possible/できるだけ早く): 何かっこつけてるの!?」(38歳女性/ドラッグストア・調剤薬局/販売・サービス関連)
・「オーソライズです: 許可でいいだろ! っていう感じです(笑)」(40歳男性/専門店/販売・サービス関連)

■総評
カタカナビジネス用語の意味がわからず、戸惑ったことがある人は59.7%と、約6割の人がカタカナ語を前に固まった経験をしていた。

まず目立っていたのは、「アジェンダ(議題)」「エビデンス(証拠)」「ペンディング(保留)」「アサイン(割当、任命)」といった最近よく聞くようになったビジネス用語。アサインを「アサイーかと思った」、エビデンスを「おいしそう」など、初めて聞いた時のポカーンとした反応がよく分かる回答が並んだ。

「リスケ(リスケジュール)」「オンスケ(オンスケジュール)」などは今では割と一般的なビジネス用語だが、最初聞いた時は「~スケって人の名前だと思った」という人もいた。また「コンプライアンス(法令遵守)」「コミット(約束事項)」などに戸惑ったという回答も。わからないカタカナビジネス用語に出会った時には、「相手に聞き返す」「後で急いで調べる」「知ったかぶりする」「潔くスルー」など、人によってさまざまな対応が取られていた。

業界用語や隠語など特殊な用語は仕方ない気もするが、ほぼ日本語を英語に訳しているだけとも思われる言葉をわざわざ言う意味があるの? という意見も。

やたらこういった用語を使うと「カッコつけてる」「デキるアピールが鼻につく」と感じる人もいるよう。自己満足な独りよがりの会話にならないよう、カタカナビジネス用語は正しく慎重に使いたいものだ。

調査時期: 2016年8月1日~4日
調査対象: マイナビニュース会員
調査数: 男性150名 女性150名 合計300名
調査方法: インターネットログイン式アンケート

※写真は本文と関係ありません